2020年3月7日土曜日

無音のカーテンコール~びわ湖ホール《神々の黄昏》ライブストリーミング配信


Covid-19感染拡大防止のため公演の中止・延期が相次ぐなか、びわ湖ホールで上演予定だった《ニーベルングの指環》第3日『神々の黄昏』(全3幕)も、残念ながら公演中止となりました。

その『神々の黄昏』の無観客公演が今週末3月7日・8日の13時~19時に行われ、無料ライブストリーミングが配信されます。

関西屈指のオペラハウスが総力を挙げてプロデュースしたヴァグナーの名作。
ぜひ御覧ください。 詳細はこちら

見逃した方は、同日別途録画する高画質映像がDVDとして後日販売されるそうです。



〈追記:2日目を観終えて〉
びわ湖ホールのスタッフさんがツイッターで休憩時間やタイムスケジュールをそのつどアナウンスしてくださって、まるで実際に劇場にいるような臨場感!

2日目は前日にもまして情感豊かで繊細な表現。とくに池田香織さんのブリュンヒルデがすばらしく、愛と憎悪、怒りと悲しみがひしひしと伝わってくる。どこか影を感じさせるハーゲン(斉木健詞)の奥行きのあるバスも心に残った。

ブリュンヒルデが炎の中に飛び込んで、館が崩れ、ヴァルハラが焼け落ちるところは全身総毛立つほど感動的だった。滅びゆくものは、なんて美しいのだろう!

この日も、最後は無音のカーテンコール。ブリュンヒルデ役の池田香織さんの涙をこらえる姿に、そして皆さんの笑顔に、胸がギュッと絞めつけられた。どうか、この拍手が届きますように。

現在、オペラの本場・イタリアでも危機的な事態に陥っている。びわ湖ホールの方々の思いに報いるためにも、国内感染を抑えるべく、一人一人が今できることを心がけていきたい。




〈追記:1日目を観終わって〉
誰もいない観客席が休憩時間に映し出されるのを見ると、胸が詰まった。。。
出演者や関係者の方々はさぞかし無念だったことだろう。それを思うと涙があふれてきた。最後の方は食事の支度や家族の団欒で鑑賞できなかったけれど、無音のカーテンコールだったそう。

それにしても素晴らしい舞台だった。主役の二人はもとより、グンターとハーゲンも。そして、京都市交響楽団もレベルが高く見事だった。実際に生で観たらどれほど感動しただろうと想像ながら観た特別な舞台。心の中で無音のスタンディングオベーションを送りたい。

明日は配役を替えての公演、ぜったい観なくては。そして、見たいオペラがあれば、今度はぜひ、びわ湖ホールで鑑賞したい。







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