「桂離宮その1~御幸門から天の橋立」からのつづき
松琴亭・一の間 |
松琴亭の銘は、拾遺集巻八雑上の「琴の音に峯の松風通ふらし……」の句にちなむ。
わたしが一目ぼれした桂離宮のなかでも、松琴亭はとりわけ好きなエリア。
↑一の間は、青と白の市松模様の斬新なデザインが床の間と襖に配され、赤みがかった土壁との絶妙なコントラストを成している。
20世紀モダニズムにも通じる洗練された美意識、あるいは70年代ポップアートを思わせる色彩感覚がたまらない。
二の間 |
デザインと配色で遊ぶ、洒脱で都会的なセンス。
↑松琴亭内部から庭を望む。
欄間や障子のシルエットが、景色を切り取る額縁になっている。
松琴亭あたりからの眺め。
一の間の石炉 |
奇抜な市松、黄色い土壁、飴色の網代戸との取り合わせもすばらしい!
↑無機的な市松模様に、有機的な自然木の丸柱を挿入する。
こういう美的感覚に、胸がドキドキ高鳴る。
いったい、どんな人がデザインしたのだろう?
桂離宮その3~賞花亭・園林堂・笑意軒につづく
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