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2019年5月6日月曜日

平成から令和へ ~ヒスイカズラと定家葛

大型連休は、帰省&家族サービス。
この日は義母のリクエストで某花園へ。



花はまあまあでしたが、やっぱり、伯耆富士・大山がいちばんきれい。
平成が終わろうが令和になろうが、超然と孤高を保つ崇高なる山。
先史時代から神の宿る山として信仰されてきたのも分かる気がする。



熱帯雨林を模したこのエリアがおもしろかった。


ジャングルめいた空間はわくわくする!



田中一村の絵を思い出すなぁ。



水辺も良い雰囲気。ワニがいると面白いんやけど。。。



花や葉もゴージャスでダイナミック!



ヒスイカズラ
いちばん変わってたのが、このヒスイカズラ(翡翠葛)。
色も質感もプラスティックぽくて、最初、作り物かと思ったくらい。
きれいな翡翠色をした部分が、花。
藤の花みたいに垂れ下がり、マメ科なのでエンドウ豆のように中に豆が入っています。



テイカカズラ
こちらは定家葛。
熱帯植物ではないので、野外に生えていました。
木の幹に執念深くまとわりついているのがよく見えます。


帰省からの帰りはめっちゃ渋滞やったけど、義母に喜んでいただけたようでよかった。





2018年7月4日水曜日

神体山・大山~伯耆富士


特急「やくも」の車窓から見えた大山。



クナト大神の宿る山。
大己貴命が神々を集めて国造りの会議を開いた山(神在月or神無月の起源)。

出雲地方は空がひろ~い!
心がおだやかに、ゆったりしてくる。

在来線は震度4~5レベルに揺れるけれど、車窓から見える景色は格別です。

今夏は自宅と何度も往復することになりそう……。









2017年6月21日水曜日

粟嶋神社~少彦名命の聖地


中海に浮かぶ小島・神明山全体が聖域

義母の入院にともない、4月下旬から東京と出雲地方を行ったり来たり。
ここは、古代神話が色濃く残る場所。
近くには夜見(黄泉)という名の町があったり、黄泉平良坂でイザナギがイザナミの追跡を防いだ大岩があったりと、異界が身近に存在します。
粟嶋神社もそのひとつ。


神社裏手、山麓の洞窟にある「八百姫宮」
神社裏手の洞窟は、その昔、18歳の娘が人魚の肉を食べて不老不死となり、若い姿のまま800歳まで生きたとされる八百比丘尼が籠った霊地。





八百比丘尼が籠った洞窟「静の岩屋」

まわりの人々が次々と老いて死んでいくなかで、自分だけが若いまま生き続けたため、娘は世をはかなんで尼となり、洞窟に籠って800歳まで生きたという。

洞窟はあの世とこの世の境界。
何百年ものあいだ、この世でも冥界でもない狭間に嵌まり込んでいたのでしょうか。
(謡曲の《菊慈童》を思わせます。)

生老病死は辛いことではあるけれど、ふつうに老いて死んでいくって、ほんとうは幸せなことなのかもしれません……。



原始林が生い茂る187段の階段

原始林が鬱蒼と生い茂る境内は「神が宿る森」。
みずみずしい緑の香りがたちこめ、木陰を吹き抜ける風が気持ちいい。





社殿はこんな感じ
三輪山と同様、山(島)自体が神山なので、社殿はもとは山麓にあったという。





御岩宮祠「お岩さん」

通称「お岩さん」と呼ばれる御岩宮祠。
神の依り代として古代から崇拝されてきた磐座信仰の名残り。

祭神の少彦名命が粟嶋に最初に到着した聖地とされています。


大国主(大己貴・大物主)命の片腕となって国造りを行った少彦名命は、農耕・医術・呪術・酒造を広めた神であり、また常世の神でもありました。

少彦名命は大国主(大物主)の分身とされたり、葛城の事代主や一言主と同一視されたりと、謎の多い神様です。





2015年10月16日金曜日

松江城

10月上旬は夫の実家に帰省。


祝・国宝指定! 松江城天守

1611年築城、当時の城主は堀尾忠晴。
構造は、複合式望楼型で、四重五階天守、地下一階。
高さ30メートル。




見事な石組

西洋の煉瓦造りのように画一的なブロックできっちり組むのではなく、
大小さまざまな石を組んで「遊び」をもたせることで、耐震性の高い城壁を造営した。

日本人の知恵と技術の結晶。

審美的にも、歪みや崩れのあるこうした左右非対称性が
日本の人々の美意識に適ったにちがいない。






黒壁が美しい

煤に漆を混ぜた塗料で塗られた防虫防腐効果の高いシックな黒壁。

機能性とともに、松平不昧公など茶人好みの渋さも兼ね備えている。

無駄を排した簡素な美。





松江城内部

鎧兜などが展示されていた。

天守を支える柱には、一面あるいは二~四面に板を張って、
鎹や鉄輪で留められているものがある。
これは「包板(つつみいた)」と呼ばれるとのこと。






天守閣からの眺め

山陰らしい重い雲が垂れこめた風景。
宍道湖と小高い山並みが見える。

雲間から差し込む陽射しが、天使の階段のよう。

宍道湖の向こう岸は、玉造温泉。






松江城公園内にある城山稲荷神社の狛犬

小泉八雲も散策を楽しんだという城山稲荷神社。
(祭神は稲荷神が宇迦之御魂神、八幡神が誉田別尊)。

手前は、前足を折り曲げて屈みこみ、お尻を突き出すように後ろ脚を伸ばした、
典型的な出雲系の狛犬。

その奥には、ハチ公像を思わせるワンちゃんっぽい狛犬。

ユニークな取り合わせ。




小泉八雲記念館

松江城御堀沿いのこの辺りは武家屋敷が残され、風情がある。





特別純米「不昧公」、「八雲愛飲の復元酒」、「松江づくし」

出雲地方の酒造りの伝統は、
神々にお神酒を奉納し、八岐大蛇に酒を飲ませた神話の時代から続く。

知られざる名酒も多い。

夫の実家の近くに蔵元がある稲田屋の純米吟醸「稲田姫」はとくにお勧め。


ところで、不昧公は茶人としては有名だけれど、お能にはあまり興味がなかったらしく、
出雲系神楽や巫女舞が盛んなこの地に能楽堂がないのは実に残念かつ無念である。