2016年10月18日火曜日

野村萬斎「狂言とシェイクスピアの出会い」

2016年10月18日(火) 18時30分~20時  早稲田大学大隈講堂


面白かった!

萬斎さんは、数多くのファンが長年熱中し続けるのもわかるほど、星が瞬くようにキラキラしていてゴージャスで、才能にあふれ、サービス精神旺盛な人だった。


最初はシン・ゴジラの裏話から。
舞台でモーションキャッチャーの様子を再現して見せたり、ロンドンで買ったポール・スミスのゴジラ柄(ほんとうは恐竜柄)のネクタイと、同じくゴジラ模様の靴下を御自慢げに見せたりと茶目っ気たっぷり。

モカブラウンのスーツ姿で颯爽と登場した萬斎さんは、普段よりも姿勢の美しさと引き締まった身体が際立つ。 50歳とは到底思えない。


詳しい内容は、萬斎ファンその他の方々がSNSでいろいろ書いていらっしゃるだろうからここには書かないけれど、個人的には河合祥一郎訳シェイクスピアが好きなので、その翻訳第一弾『ハムレット』の誕生秘話を萬斎さんからうかがえたことが興味深かった。
(当時は河合さんとよく徹夜して、ああでもないこうでもないと、頭をひねりながら訳文を試行錯誤したという。)


原文のリズムを生かしつつ日本語らしい七五調を取り入れた、あの耳に心地よい見事な訳文は、音節を大事にしたいという萬斎さんの強い要望とお二人の情熱があったからこそなのですね。





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