2016年10月16日日曜日

日之影神楽~神楽公演・第Ⅰ部

2016年10月16日(日) 13時~17時45分 國學院大學百周年記念講堂
日之影神楽~山間に伝わる神楽の真髄からのつづき

舞台となる御神屋(みこや)はこんな感じ。
御神屋とは、四方をしめ縄で囲まれた神楽の奉納場所のこと。
神楽のあいだは女人禁制。
奥に祭壇、中央に天蓋が吊り下げられ、四方は四本の榊の木で囲まれている。

【神楽公演~第Ⅰ部】
 (1)舞入れ (2)森の正教 (3)彦舞 (4)杉登り
 (5)座張り (6)天神様の舞 (7)神颪

【神楽公演~第Ⅱ部】
 (8)荒神 (9)手力男 (10)伊勢神楽 (11)鈿女命
 (12)柴引き (13)戸取り (14)舞開き



さて、いよいよ公演です。
演者の顔も映っているため申し訳ない気もするのですが、観光PRも兼ねているそうなので、ザッとアップしていきます。



(1)舞入れ
(1)舞入れ 
 道案内の神・猿田彦命を先頭に、奉仕者(神楽の舞い手)が八百万の神となって、岩井川神社から神楽宿まで、氏神をお連れする御神楽行列。
 画像は、神様を依り憑かせた白布を広げているところ。




(2)森の正教
 (2)森の正教
 神楽の冒頭に太鼓を打ち、言霊信仰と陰陽五行の思想にもとづいて御神屋を清める。
 
 囃子は、太鼓(横打ち・縁打ち)、太鼓(胴打ち)、笛、鐘の四人構成。
 (みなさんマルチプレーヤーで、演目ごとに人が入れ替わる。)




(3)彦舞
 (3)彦舞 
  まずは先導者・猿田彦の舞。おちゃめで、(猿田彦なので)ちょっとセクシーな舞。




(4)杉登り
(4)杉登り
 「式三番の神楽」のひとつで、新しくつくった神殿に杉(神籬ひもろぎの役目をする)を伝って神が降臨する神楽。
袖の露をとるような所作や鈴の使用、袖を巻き上げるところなどが能の式三番を思わせる。



(5)座張り
 (5)座張り
 太玉命が榊を求めて、天香具山に入るまでの場面をあらわす舞。
 「あばれ神楽」とも呼ばれる番付で、客席にダイヴしたりと激しくアクティブ。
 観客大喜び、大爆笑、面白かった!



(6)天神様の舞
 (6)天神様の舞
 集落の鎮守・岩井川神社の御祭神である菅原道真(天神さま)による舞。
 岩戸神話+地域神話が登場するのが、この地の神楽の特徴。



(7)神颪
 (7)神颪
 祓い清めた御神屋に神々が座ついたことを喜ぶ舞。
 マティスの『ダンス』のような楽しげな輪舞。

 吊り下げられた天蓋が上下して、そこから紙吹雪が舞い、喜びが表現されていた。
(たぶん紙吹雪(紙颪)の「紙(カミ)」と、神降ろし(神颪)の「神(カミ)」を掛けて、紙吹雪を依り代にして神が降りて来たのをあらわしたのかも。)



神楽公演~第Ⅱ部につづく



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