2019年7月20日(土)京都観世会館
(拝見したもののみ記載)
舞囃子《屋島》 浦田保浩
《紅葉狩》 松野浩行
《船弁慶前》 林宗一郎
《船弁慶後》 上田拓司
《吉野天人》 井上裕久
《竹生島》 杉浦豊彦
《融クツロギ》 深野貴彦
番外別習一調《勧進帳》大江又三郎×林吉兵衛
舞囃子《高砂五段》 宇髙竜成
《紅葉狩》 杉浦豊彦
《安宅滝流》 浦田保親
《羽衣彩色》 浦田保浩
舞囃子《自然居士》金剛龍謹
《百万車之段・笹之段》井上裕久・茂山忠三郎
舞囃子《藤戸》 山本章弘
《葛城》 大槻裕一
番外一調《女郎花》辰巳満次郎×林大輝
番外居囃子《石橋》
森田保美 林大和 河村大 前川光長
出演囃子方:左鴻泰弘、森田保美、杉信太朗、河村凛太郎、渡部諭、河村大、井上敬介、前川光長、林吉兵衛・大和・大輝
京都だけでなく京阪の能楽師さんたちも加わった豪華な社中会。どの演目も目が離せないくらいで、どこで休憩しようか迷ってしまう。お社中の方々も、ご指導されている先生方もたいへん熱心で、白熱した良い会でした。
関西のシテ方さんは中堅が花盛り。ほんと、見応えがあります。
この日とりわけ光っていたのが、深野貴彦さん。
以前、1月例会の能《小鍛冶》でシテをされていた時も良かったけれど、この日の舞囃子《融クツロギ》を拝見して、うまい方だなあと感じ入った。
細身なのに、下半身と体幹がしなやかで強靭。鍛え抜かれた肉体から生まれる型の線や緩急のついた舞が流麗で、緩みがなく、魅力的な融の舞でした。
この日は、横浜の《大典》に出演中の前川光範さんを除いて、先日の囃子Laboの出演者が勢ぞろい。井上敬介さんと渡部諭さんが、先日以上に冴えていた。
金剛流では宇髙竜成さんの謡にほれぼれ。
タツシゲさんが地頭に入った舞囃子《自然居士》の地謡、これまで聞いた金剛流の地謡のなかでいちばん印象に残った。
番外別習一調《勧進帳》。
囃子Laboで林大和さんと渡部諭さんが初役で勤めた《安宅》(+勧進帳)もエネルギッシュでよかったけれど、大江又三郎さん×林吉兵衛さんの《勧進帳》はベテランらしい濃厚さ。一調の醍醐味を堪能させていただいて、感謝!
番外一調《女郎花》
こちらもグッとくる一調。林大輝さん、覇気のある小鼓で、音色も掛け声もいい。あの大迫力の満次郎さんの謡にもまったく引けを取らず、全力で挑み、互角で闘っていた。良い意味で、ほどよく個性のある小鼓、注目株のお一人だ。
番外居囃子
本日の主催者・林大和さん+ベテラン勢による《石橋》。前川光長さんと河村大さんが本領発揮。熱気にみちた囃子と謡を聴いていると、最強のドリンク剤を飲んだ時のように身体がシャキッとしてきた。
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