用事で梅田に行ったついでに寄ってみました。
曽根崎心中の舞台ということで前から気になっていたのですが、ここまで来る機会がなかなかなく、お初天神はじつは初めて。
露天神社 |
「お初天神」という呼称は、もちろん《曽根崎心中》のヒロイン・お初に由来するのですが、正式名称「露天神」の由来については諸説あるそうです。
ひとつは、菅原道真の歌にちなんでつけられたという説。
道真が大宰府に向かう途中、太融寺に立ち寄り、この付近で「露と散る涙に袖は朽ちにけり都のことを思い出ずれば」と詠んだ歌が社名の由来となったとされています。
ほかにも、入梅の時期に祭礼が行われることから「梅雨天神」と称されたという説や、梅雨の時期に境内の井戸から清水が湧き出したことにちなむ、という説などさまざま。
いずれにしろ、いまの梅雨の時期に訪れるのにぴったりの神社ですね。
境内にはたくさんの風鈴が。
色ガラスがカラフルで、目にも耳にも涼しげ。
「誰が告ぐるとは、曽根崎の森の下風音に聞え」という《曽根崎心中》の森の下の風音が聞こえてきそう。
ちなみに、お初天神の御祭神は少彦名命と大己貴命。
ほかにも天照大神や菅原道真が祀られていますが、出雲系の神様がメインなんですね。
そんなわけで主祭神は出雲系の神様ですが、今ではお初・徳兵衛がこの神社の主役。
お初・徳兵衛の像 |
三代目中村鴈治郎が奉納した手水一式 |
奉納された手水台に刻まれた役者名にその残り香を感じます。
お初徳兵衛は心中して結ばれたのですが、恋愛成就・縁結びの御利益があるとか。
このあたりは〇〇ホテル街だし、男女和合の神社なのでしょう。
開運稲荷社 |
今も、「美人祈願」「美肌祈願」と書かれた鯰の絵馬が正面に奉納されていました。
撫で牛 |
ブロンズの塗料が剥落している部分を見ると、お腹(内臓)や足腰、目や口や頭に悩みを持っている人が多いんだなあと思います。私も撫でさせていただきました。
こんぴらさんと水天宮。
「水関係職種の守護」だそうです。
なるほどー、この界隈は水商売が多いですし。
難波神明社 |
次に向かう太融寺もそうですが、この辺一帯は、源融ゆかりの地でもあるんですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿