三条通に面してひっそりと存在するのが、能《小鍛冶》の聖地、合槌稲荷。
刀剣・刃物関係の寄進による鳥居 |
鳥居は大通りに面していますが、お社自体は、民家のあいだをグングン進んだずっと奥のほうにあります。
《小鍛冶》を上演する際、能楽師さんもここを訪れることがあるのだとか。
由来看板 |
謡曲史跡保存会による由来看板によると、「ここは刀匠・小鍛冶宗近が常に信仰していた稲荷の祠堂といわれ、その邸宅は三条通の南側、粟田口にあったと伝える」とあり、
また「稲荷明神の神助を得て、名劔小狐丸をうった伝説は有名で、謡曲「小鍛冶」もこれをもとにして作られているが、そのとき合槌をつとめて(た?)明神を祀ったのが、ここだともいう」とされています。
電話の話し声やテレビの音など生活音がするなか、民家のあいだをずーっと入って行くので、刀剣乱舞ブームでファンが押し掛けた時には物議をかもしたそうです。
幸い、この日はほかに参拝者もなく、恐る恐る、狭い路地裏(というか、民家の私道?)に入らせていただきました。
(洗濯物とかも干していらっしゃるので、なんか、恐縮です……。民家の壁が薄くて、まさに「壁に耳~」の世界。)
合槌稲荷大明神の祠 |
狭い路地裏からパッと視界が開けて現れたのは、正一位合槌稲荷大明神の祠!
いろんな小鍛冶を見てきたけれど、とくに銕仙会で観た片山九郎右衛門さんの《小鍛冶・黒頭》は忘れられない。
今年も秋に九郎右衛門さんの《小鍛冶》を観る予定。
ホール能だけど、楽しみ♪
近くに咲いていた白い紫陽花 |
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