"It could be said that the image of Yugen―― a subtle and profound beauty――is like a swan holding a flower in its bill." Zeami (Kanze Motokiyo)
2014年12月17日水曜日
梓弓
太鼓方・上田慎也師のFBに金春國和師の御遺影と法名の写真が載っていて、
ほんとうに御逝去されたのだと、いきなり現実感が湧いてきて、涙がどっとあふれてくる。
それでも
まだ信じられない。
先月初旬にも御舞台で拝見したばかりなのに。
いまは観世流の太鼓を自主トレしているけれど、
観能を定期的に始めた1年ほど前は、國和師の太鼓をよく拝見していた。
あの手裏剣を投げるような、鮮烈で印象的なバチ捌きにひたすらあこがれたものだった。
年末や来年の公演パンフレットには、まだ國和師の御名前がたくさん載っている。
まだまだあの世になんかいってほしくない。
「御冥福を……」という言葉は、私にはまだ言えない。
毎回、梓弓で呼び出されて、これからも、何度も、何度も、舞台の上で太鼓を打ってほしい。
あの太鼓をこれからも聴かせてほしい。
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