2019年9月15日日曜日

市比売神社

源融の六条河原院跡から河原町通を渡ったところにある市比売神社。
その名の通り、平安京の「市」の守護神として創建されました。


御祭神は宗像三女神をはじめ、すべて女神さま。
交易・商売繁盛の守護神である以外にも、女性の守り神とされ、女性の願い事を叶えてくださるそうです。

近くの色街の娼妓たちも信仰していたのかもしれませんね。





びっくりしたのは、マンションに組み込まれるように神社が建っていたこと。
これも時代の趨勢、神社経営も大変だろうから、致し方ないのかな……。






市比売神社は、桓武天皇の平安遷都に伴い、右京・左京の市座を守る神社として795年に創建されました。
もとは、東市座内の七条坊門にあったようすが、秀吉の都市改造計画によって五条南のこの地に移されたそうです。





手水台に刻まれた「瀞(すがすがしい)」は、「清」と「浄」が組み合わさった文字で、「心をすがすがしくしなさい」という意味を表しているとのこと。

最近、ストレスがドス黒く渦巻いてるからなあ……。禊のつもりで、手と口を清めさせていただきました。





本殿もどことなく女性らしい雰囲気。




御神井「天之真名井」
この井戸の水は、洛陽の七名水のひとつ。
市比売神社の神宝・天目碗「天之八塩(あめのやしお)」で汲み出された若水が、歴代天皇の産湯に用いられたという伝承が残っています。
現在も名水として、茶会や花展、書道展に使われているそうです。

飲むのは控えましたが、手を清めると、冷たくて気持ちいい。美肌効果を期待して、頬にもパタパタ。
心のもやもやが洗い流されて、少しはリフレッシュした……かな?




カード塚
クレジットカードやポイントカードなど使い終わったカードは、このカード塚で祓い清めることができます。

クレジットカードなんて人間の欲望や「念」がしみつきやすいものだから、穢れを祓うのにいいのかも。カード破産とかもあるものね。
現代的な発想だけれど、おもしろい。




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