2019年7月11日木曜日

お初天神(露天神社)~曽根崎心中の舞台

2019年7月10日(水) お初天神(露天神社)

用事で梅田に行ったついでに寄ってみました。
曽根崎心中の舞台ということで前から気になっていたのですが、ここまで来る機会がなかなかなく、お初天神はじつは初めて。



露天神社
いかにも大阪らしい商店街を通り抜けると、ありました! 露天神社。

「お初天神」という呼称は、もちろん《曽根崎心中》のヒロイン・お初に由来するのですが、正式名称「露天神」の由来については諸説あるそうです。

ひとつは、菅原道真の歌にちなんでつけられたという説。
道真が大宰府に向かう途中、太融寺に立ち寄り、この付近で「露と散る涙に袖は朽ちにけり都のことを思い出ずれば」と詠んだ歌が社名の由来となったとされています。

ほかにも、入梅の時期に祭礼が行われることから「梅雨天神」と称されたという説や、梅雨の時期に境内の井戸から清水が湧き出したことにちなむ、という説などさまざま。

いずれにしろ、いまの梅雨の時期に訪れるのにぴったりの神社ですね。




境内にはたくさんの風鈴が。
色ガラスがカラフルで、目にも耳にも涼しげ。
「誰が告ぐるとは、曽根崎の森の下風音に聞え」という《曽根崎心中》の森の下の風音が聞こえてきそう。

ちなみに、お初天神の御祭神は少彦名命と大己貴命。
ほかにも天照大神や菅原道真が祀られていますが、出雲系の神様がメインなんですね。
また、源融ゆかりの難波神明社もあります。



そんなわけで主祭神は出雲系の神様ですが、今ではお初・徳兵衛がこの神社の主役。



お初・徳兵衛の像


三代目中村鴈治郎が奉納した手水一式
お初といえば、三代目鴈治郎(坂田藤十郎)。
奉納された手水台に刻まれた役者名にその残り香を感じます。



お初徳兵衛は心中して結ばれたのですが、恋愛成就・縁結びの御利益があるとか。
このあたりは〇〇ホテル街だし、男女和合の神社なのでしょう。



開運稲荷社
古くは皮膚病治癒を願って、鯰の絵馬が多数掛けられていたそうです。
今も、「美人祈願」「美肌祈願」と書かれた鯰の絵馬が正面に奉納されていました。




撫で牛
身体の弱いところと同じところを撫でる撫で牛さん。
ブロンズの塗料が剥落している部分を見ると、お腹(内臓)や足腰、目や口や頭に悩みを持っている人が多いんだなあと思います。私も撫でさせていただきました。




こんぴらさんと水天宮。
「水関係職種の守護」だそうです。
なるほどー、この界隈は水商売が多いですし。



難波神明社
源融が西天満伊勢町付近の孤島に祀られたお社が、この難波神明社(夕日の神明)の起源だとされているそうです。

次に向かう太融寺もそうですが、この辺一帯は、源融ゆかりの地でもあるんですね。







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