馬長稚児(うまおさちご) |
7月1日から1か月にわたって数々の神事が行われる祇園祭。
この日は神幸祭の1週間前にあたる「神輿洗」の日で、16時30分には、神輿洗から戻る御神輿をお迎えする「お迎え提灯」の行列が、八坂神社から出発します。
ルートは、八坂神社清々館→四条通→河原町通→本能寺(舞踊奉納)→寺町通→御旅所→四条通、そして、八坂神社石段下で提灯を掲げて御神輿を迎えます。
白塗りの化粧を施し、平安装束に身を包んで、太刀を佩いて騎乗する凛々しい姿のお稚児さん。
西日をまともに浴びて気絶しそうなほど暑いのに、健気で、なんとも可愛らしい。
少女や青年にはない、独特の愛らしさと神々しさ。
中世にお稚児さんがもてはやされた理由がわかる気がします。
四条通は通行止め。警察の方々も大変!
本能寺で舞踊奉納して、御旅所をまわり、戻ってきた一行。
そろそろ夕暮れにさしかかるころ。
(早めの夕食を摂りながら涼んでたので、本能寺での舞踊奉納は観ずじまい。)
お囃子 |
笛と鉦と太鼓で構成されるお囃子隊。
少年武者 |
ちょっとピンボケですが、少年武者たち。
なるべく顔が写らないよう、後ろから撮ったものを掲載しています。
前から見た写真のほうが、可愛くてかっこいいのだけれど。
頭に飾りをつけているのは、たぶん小町踊の少女たちかな?
鷺踊 |
鷺踊の少女たち。
白装束に、鷺の被り物(?)をつけて、どこか妖精っぽい。
(ハロウィーンっぽくもある。)
赤熊(しゃぐま) |
赤熊(しゃぐま)という赤頭をつけた子供たち。
めっちゃかわいい!
京都では浴衣でも半幅帯ではなく、名古屋帯の太鼓結びに足袋を履くのが一般的。
わたしもこの日は浴衣+太鼓結び+足袋という着方にしたのですが、もともと半幅帯を結ぶのが苦手だし、太鼓結びのほうが着崩れしにくいので、このほうがいいかも。
馬長稚児さんたちも帰ってきました。
おとなしく行進していた神馬さんたちも、さすが!
一同勢ぞろいして、八坂神社の石段下で、神輿洗から戻る御神輿をお迎えします。
それにしても、まだ神霊が遷されていない御神輿を、これほどまでに丁重に扱い、お迎えするとは。
(素戔嗚尊の荒御魂は、神幸祭のある17日の午後に神輿に遷されます。)
疫神であり守護神でもある素戔嗚尊(牛頭天王)が、どれほど畏れられ、崇められているのかが伝わってきます。
こういう神事を見ていると、京都が千年以上も都として栄え、いまも憧憬の的となって繁栄し続けているのも、武力ではなく、呪力の強さ、人々の祈りのパワーによるところが大きかったように思われてくるのです。
道調べの儀&神輿洗式につづく
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