2019年6月12日水曜日

色ばかりこそ、むかしなりけれ ~大津市伝統芸能会館の《杜若》と囃子Labo

大津市伝統芸能会館主催・能《杜若》のチラシ

なんて素敵なフライヤーなんだろう!
はじめて手にしたとき、思わず見惚れてしまった。

余白をたっぷり取り、紫のぼかしを加えた背景に佇む、杜若の精━━。
精緻な模様が織り込まれた紫長絹に杜若の花を挿した初冠をかぶり、緌をつけ、日陰の糸を垂らし、飾太刀を佩いている。
写真のポーズは、キリの「蝉の唐衣」で左袖を愛おしそうに見つめるところだろうか?

このチラシをひと目観ただけで、能《杜若》の世界がダイレクトに伝わってくる。
デザインした人は美的センスがあって、曲趣をよく理解している方なのだろう。

写真のモデルは味方玄さんだが、来月7月15日の本公演でのシテは、片山九郎右衛門さん。
「素囃子」の小書付きなので、おそらく序之舞がなくなるのが少し残念な気もするけれど、どんな舞台になるのか、今からワクワクしている♪




ちなみに、大津市伝統芸能会館の公演日(7月15日)の夜には、京都の若手囃子方さんたちが主催する囃子Laboがあります。

ゲストに太鼓方観世流の井上敬介さん、シテ方金剛流の金剛龍謹さん、宇髙竜也さんをお招きして、金春流と観世流の太鼓流派の比較や、一調、居囃子などがあり、盛りだくさんな内容。

太鼓の前川光範さんは《杜若》と掛け持ちなのですが、私も頑張ってかけ持ちする予定。
当日はおそらく猛暑日だろうからバテバテになっていて、体力がもつかどうか(せめて台風やゲリラ豪雨はありませんように!)。。。こちらもとっても楽しみです。😊





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