(拝見したもののみ記載)
《箕被》
《千鳥》 主 茂山千五郎
《文山立》
《那須ノ語》
《鬼瓦》太郎冠者 茂山童司
《栗焼》
《樋の酒》
《魚説経》
《伯母ヶ酒》
《呼声》
《伯母ヶ酒》
《呼声》
《神鳴》
番外小舞《吉の葉》茂山あきら《土車》 茂山 茂
茂山あきらさんと茂山茂さんの合同社中会。
素人会とはいえ、社中の方には声優・俳優・タレントさんが多いから、間の取り方や発声、魅せ方を心得ている人が多く、狂言のプロでもない、アマでもない、独自のエンターテインメントの世界です。
一昨年末に開かれたタンポポ会では、《唐相撲》など超豪華な番組で満席の会場を沸かせました。
今年も舞台上も見所も華やか。
お友達の声優さんたちが客席に詰めかけ、神谷明さんが撮影係を担当するなど、いつもとは違う能楽堂で面白い。
それにしても、皆さん、個性的なオーラを放っていて、存在感がある!
とくに印象に残ったのは、《樋の酒》で太郎冠者を演じた茶風林さん。
最後に酔っぱらうところなんて、やっぱ表現者はちゃうな、と思ったことでした。
そして、ラストはお目当ての茂山茂さんの番外小舞。
茂山家の地謡って、凄いですね。
気迫と迫力がビンビン伝わってきて、背骨や肋骨でダイレクトに感じる謡。
茂山茂さんの舞は優雅さと品があって、
これまで狂言小舞で美しいと感じたことはなかったけれど、この方の舞はほんとうに美しい。
わたしの隣に座っていた女性グループが、「わあ、きれいな声……」と感嘆を漏らし、舞が終わった時には一斉にため息をついていたけれど、これには激しく同意。
見所も水を打ったように静まって、茂さんの舞に惹きこまれているのが伝わってきた。
謡もいいし、舞もきれいで、そのうえ他の誰にもない独特の表現力と魅力がある。
舞台が楽しみな役者さんが増えてうれしい。
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