2020年1月1日水曜日

京都観世会「謡初式」2020年

2020年1月1日(水)京都観世会館
鏡餅の正月飾りと注連縄が張られた能舞台
舞囃子《高砂》  片山九郎右衛門
仕舞《鶴亀》   井上裕久
  《田村クセ》 大江又三郎
  《東北キリ》 橋本擴三郎
  《放下増小歌》浦田保親
  《小鍛冶キリ》林宗一郎
舞囃子《羽衣》  杉浦豊彦
狂言小舞《雪山》 茂山忠三郎
舞囃子《猩々》  河村晴道
祝言《四海波》  全員


令和二年、明けましておめでとうございます。

今年も元日から謡初式&翁を観覧できて、晴れやかな新年の幕開けでした。

じつはこの日、大晦日から近所で除夜の鐘が何時間も鳴り響いたおかげで(わが家の周囲はお寺だらけ)、ほとんど一睡もできないまま観世会館へ行ったのですが、九郎右衛門さんの《高砂》を観ているうちに滝に打たれたようにシャキッと目が醒めてきて、年明け早々「活」を入れていただきました。

九郎右衛門さんはいつもにも増して、厳しく精悍な表情。新たな年への固い決意がうかがえます。

仕舞で印象深かったのが、林宗一郎さん。
隙のないシャープなキレ味の舞に、さらに磨きがかかったよう。2回連続の飛び返りも、フィギュアスケートの4回転ジャンプをみるような鮮やかさ。

宗一郎さんが御当主となり、新たな試みが盛り込まれつつある林定期能も、今年で百周年を迎えるそうです。
2月には《翁》と《日觸詣(ひむれもうで)》(十世林喜右衛門玄忠作の神能)のシテを勤められるとのこと。きっと宗一郎さんにとってさらなる飛躍の年となることでしょう。大いに期待しています!


河村晴道さんの《猩々》もよかった!
いつもながら、この方の舞姿にはいかにも京都らしい、首の細い水鳥のような優雅さと気品がある。
今年12月の林定期能では河村晴道さんの《定家》が予定されている。なんとか都合をつけて、拝見できるといいな。


最後は、京都観世会シテ方全員による《四海波》。
「四海波静かにて……」
年々、この詞の重みが増してくる。静かな波、穏やかで平安であることの有難さ。
どうか枝を鳴らさぬ、平和で健やかな一年でありますように。

今年は20代の若いシテ方さんも何人か加わり、並びきれないくらいの大人数が舞台に上がった。高齢化+人口減少の著しい日本にあって、「若手が増えて舞台にのりきれないくらい」というのは凄いことだと思う。

黒紋付袴の能楽師さんたちがずらりと勢ぞろいした京都観世会の舞台は、毎回のことながら壮観。今年はとくに若手の方々の存在がなんともおめでたく、明るい希望を感じさせたのでした。




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