日之影神楽~山間に伝わる神楽の真髄からのつづき
舞台となる御神屋(みこや)はこんな感じ。 御神屋とは、四方をしめ縄で囲まれた神楽の奉納場所のこと。 神楽のあいだは女人禁制。 奥に祭壇、中央に天蓋が吊り下げられ、四方は四本の榊の木で囲まれている。 |
【神楽公演~第Ⅰ部】
(1)舞入れ (2)森の正教 (3)彦舞 (4)杉登り
(5)座張り (6)天神様の舞 (7)神颪
【神楽公演~第Ⅱ部】
(8)荒神 (9)手力男 (10)伊勢神楽 (11)鈿女命
(12)柴引き (13)戸取り (14)舞開き
さて、いよいよ公演です。
演者の顔も映っているため申し訳ない気もするのですが、観光PRも兼ねているそうなので、ザッとアップしていきます。
(1)舞入れ |
道案内の神・猿田彦命を先頭に、奉仕者(神楽の舞い手)が八百万の神となって、岩井川神社から神楽宿まで、氏神をお連れする御神楽行列。
画像は、神様を依り憑かせた白布を広げているところ。
(2)森の正教 |
神楽の冒頭に太鼓を打ち、言霊信仰と陰陽五行の思想にもとづいて御神屋を清める。
囃子は、太鼓(横打ち・縁打ち)、太鼓(胴打ち)、笛、鐘の四人構成。
(みなさんマルチプレーヤーで、演目ごとに人が入れ替わる。)
(3)彦舞 |
まずは先導者・猿田彦の舞。おちゃめで、(猿田彦なので)ちょっとセクシーな舞。
(4)杉登り |
「式三番の神楽」のひとつで、新しくつくった神殿に杉(神籬ひもろぎの役目をする)を伝って神が降臨する神楽。
袖の露をとるような所作や鈴の使用、袖を巻き上げるところなどが能の式三番を思わせる。
(5)座張り |
太玉命が榊を求めて、天香具山に入るまでの場面をあらわす舞。
「あばれ神楽」とも呼ばれる番付で、客席にダイヴしたりと激しくアクティブ。
観客大喜び、大爆笑、面白かった!
(6)天神様の舞 |
集落の鎮守・岩井川神社の御祭神である菅原道真(天神さま)による舞。
岩戸神話+地域神話が登場するのが、この地の神楽の特徴。
(7)神颪 |
祓い清めた御神屋に神々が座ついたことを喜ぶ舞。
マティスの『ダンス』のような楽しげな輪舞。
吊り下げられた天蓋が上下して、そこから紙吹雪が舞い、喜びが表現されていた。
(たぶん紙吹雪(紙颪)の「紙(カミ)」と、神降ろし(神颪)の「神(カミ)」を掛けて、紙吹雪を依り代にして神が降りて来たのをあらわしたのかも。)
神楽公演~第Ⅱ部につづく
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