高麗橋ビル、1912年、辰野片岡建築事務所 |
当初は大阪教育生命保険の社屋として建てられ、戦後は証券会社が入っていたが、現在はオペラ・ドメーヌ高麗橋というブライダル会場へと大変身を遂げている。
セセッション様式らしく、幾何学意匠や曲線的植物文が多用され、ロマンティックな雰囲気にあふれている。
正面玄関にはステンドグラス。
真鍮の装飾も繊細華麗で、ブライダル建築らしい甘美な趣き。
南西の角上部には、ソフトクリームのような形の花かご。
優美なデザインの石細工が見事。大阪の石匠の腕の高さがうかがえる。
北東角の煙突の下には、アカンサスの葉の文様。
ドーマー窓の曲線的な屋根やワラビのような植物文など、細部にも優美な装飾があしらわれている。
美しい近代建築は大阪の宝、日本の財産。
レストランやオフィスビル、結婚式場など、いろんな使われ方をしながら、こうして残されているのを見るのはほんとうに嬉しい!
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