これは、なんだろう!
高層ビルに囲まれた一角に、一種異様な建物が目に飛び込んでくる。
芝川ビル、1927年、渋田五郎・本間乙彦 |
石やコンクリートの風化したような質感や、崩れて朽ちかけた風合いが良い味を出している。
ところどころに顔をのぞかせるロマネスク風の怪獣。
どこかユーモラスで愛嬌がある。
粗く仕上げた石にはマヤ・インカ風の幾何学文が施され、遺跡のような風情。
屋根はスペイン瓦。
イスラム文化の影響を受けたスペイン様式がそこかしこに見られる。
玄関内部にも黄龍石に施された幾何学文。
アステカ文明の遺跡を探検しているような気分になる。
階段の手すりには、アンモナイトのような渦巻文様。
遊び心にあふれている。
邪鬼のような怪獣の顔が彫られた銘板。
下方に記された感じが象形文字のよう。
個性的でインパクトのある芝川ビル。
おすすめです!
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