"It could be said that the image of Yugen―― a subtle and profound beauty――is like a swan holding a flower in its bill." Zeami (Kanze Motokiyo)
2017年4月25日火曜日
忙中閑あり、苦中楽あり
巷では新・能楽堂がオープンしたようですが、
このところ東京を離れることが多く、なんとなく浦島太郎状態。
先日つかのま家に戻ったので、たまたまその日に開かれていた社中会にうかがいました。
大好きな東中野の能楽堂。
鏡面のように磨き込まれた能舞台の床と、昭和の香りのするノスタルジックな建物。
拝見したのは素謡の途中からと舞囃子二番のみ。
それだけで謡と囃子の響きに癒され、
紅茶に入れた角砂糖のように疲労がスーッと溶けてゆく。
梅若の謡は高音が透き通るように澄んでいて、ことのほか美しい。
この空間、この響きに身をまかせるだけで、
頭のなかは空っぽに、無心になり、
押し寄せるもろもろの感情・事象が消えていく気がした。
すぐにお暇しましたが、幸せなひとときに感謝!
帰宅すると、拙ブログを通じてうれしいニュースを伝えてくださった方がいらっしゃいました。
元伯さんがこれまでとお変わりないご様子で見事復帰されたとのこと!
実際に舞台で拝見したら感無量で泣いてしまいそう。
ご親切にお教えくださった方、ほんとうにありがとうございます!
略儀ながら、心より御礼申し上げます。
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